
格子壁の部分が普通の軸組み、壁のゾーンになります。出窓でもない限りこの軸にサッシを取り付けますが、ここでは出窓のようにせり出してサッシのゾーンを構成しています。カーテンウォールとしているわけです。サッシは既成品のテラスタイプを用いて大きな開口部としています。
ガラスはペアガラスとしていますから1間半サイズともなると障子はけっこう重い感じです。計画の段階では操作性を考えて縦に4分割の検討もしていましたが、2分割のダイナミックな感じが正解でした。
格子とサッシの間にはある程度の隙間があり、ここにロールスクリーンなどを納めることにしています。光を取り込むために格子の外にサッシを設けましたが、遮光の方法も考えておく必要があります。これから夏に向かって日差しの影響がどの程度なのかを確認していくことになります。太陽高度とその入射方向を格子の奥行きそのものが効果的に働いてくれるのか。
[2010.05.07]